裁量労働制の適用業務の拡大と残業代、労働時間について

私が大学を卒業して最初に働いた会社では、事務系や営業系の社員には、残業がつきませんでした。

残業がつくのは、会社を担う技術系やシステム系の仕事のみ。

営業系はみなし残業が5時間。人事や総務系はいくら働いても残業ゼロでした。

それでも、仕事があるのはありがたい、お給料がもらえるのはありがたいって思って、自主的に残業や休出してました。

だけど、昇給やボーナスがあったので、報われない感じは少なかったかも。

でも、今思えば、やっぱりそれもおかしいと思いますが、今の国会で話題になっている「裁量労働制の適用業務の拡大」は、それどころじゃない恐さを感じます。

 

「働かざる者食うべからず」という言葉があるけれど、昔々、人は働くというよりも、自分の食べるものを調達するだけで、あとはのんびり楽しく暮らしていたんじゃないかな?

 

働くためだけに生きる生活。

一日中仕事して、プライベートな時間は、ご飯食べて、お風呂入って寝るだけ、みたいな生活しかできないなんて、ちょっとおかしくない?

 

そんな思いが募る今日このごろ。

国会では、裁量労働制の適用業務の拡大について質疑されていますが、会社という上からの命令の下で仕事をする組織において、すべては個人の裁量というのは無理があるなぁと思います。

今は、上司の命令、上司の責任つまりは会社の責任があるけど、裁量労働制では、労働時間も含めてすべてがその人の責任になる。

そのうえ、上に対して自己主張しにくい組織。下に下に負担がかかっていくことは十分予想されます。

 

一番問題だなぁと思うのは、会社のトップが現状を見ないで、裁量労働制を推進しようとしているところ。

このままこれがすすめば、従業員の負担が増えて、体や心を壊す人が増えて、そのうち自殺者が出るかもしれない。

そこに手を打たないどころか、どんどんそれを拡大しようとする経営者って何なんでしょうね?

 

経団連裁量労働制や高プロ制度を 推進しようとしているそうですが、これって、大企業が従業員のことより、会社の利益のことばかり考えているということですよね。

こういうの見てると経団連って、労働者(経団連に加入している企業にとっての末端の客でもあるわけですが)のことなんて、何も考えていないんだなぁと思えてきます。

1社くらい、それおかしいよっていう会社があってもいいのにね。

 

ということで、そういう企業の商品やサービスはなるべく利用しないというのが、せめても抗議かしら、なんて思います。

三方よし(「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」)っていう会社を利用したいですね。